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それぞれの思い

Posted by junko on 09.2012 ペルー Peru   0 comments   0 trackback



やっぱり途中で切れちゃうの、やだ。
から、最後まで書くもんねー!







2012年6月4日

午後になっても会場の熱気は止むどころか、
どんどんヒートアップしていった。



DSC_7316_20121011013731.jpg



至る所で人だかりがあって、
太鼓と笛で繰り広げられる独特の音楽に合わせて、
くるくる廻る踊り子たち。
そんな彼等を見守る見学者。
熱弁ふるう人に耳を傾ける人たち。
はたまた列を成して次の出番待ちをするパフォーマーたち。



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正直、観光客っぽいのはほとんど見かけなかった。
ゼロとは言えなくとも、
すれ違ったのは10人にも満たない。
こんな大きな規模で開かれてるのに、
数万人も集まってるっていうのに、
たったの10人弱にしかすれ違わないって、凄い事!!!
やはりまだ観光客には知られざる秘境の祭ってとこなんだろか。

でも以前に比べ、認知度が上がってきているのは確か。
この先もっと訪れる観光客は増えていくだろう。
そうなった場合、この超ローカルな人々で成されている祭の運営は
一体どうなっちゃうんだろう。
今でさえ舞踊のタイムスケジュールとかあって無いようなもんだし、
でもそのぐちゃぐちゃ具合がまた醍醐味だから、
これがシステム化されるとなるとちょっと違和感を覚えてしまう。

ゴミのこと、トイレのこと、食事のこと。
川の岸辺にずっしり溜まったゴミの山。
悲しくなるけど、この辺はまだまだ未発展。
生ゴミならまだしも、プラスティックとかダメでしょう。
ゴミは自分で持って帰らなくちゃ。

ほんの数カ所しかない簡易トイレはいつも長蛇の列。
必然的に、野原に放出するしかなくなる。
だって簡易トイレっていったて水洗なわけはなく、
下を覗けば川が流れているんだもんね。
だったら直接川に流すのと一緒じゃんね。
食事に関しては無数の炊き出し場所があるから心配はないかもしれない。
私達に関しては、それでも自炊していたけど。。。
朝昼晩いつも雑炊。



炊き出し食べたかったけどさ。。。



お金ないから。。。



まぁ、そんな自主的な判断、行動ができる人じゃないと、
行っちゃいけないんだろなーきっと。







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たったこれだけの種類の楽器で彼等は人々を熱狂へと導く音を奏でる




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私達は目的もなくただ歩き回っていた。
ケイヨウが突然言った。


「あの山登りたい」


あの山ってどの山?


「この山」



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どこまで?


「あの雪積もってるとこまで」



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いや、ちょっとまだ心の準備が、、、


「上からの景色を観たいんだ」


うん、、、私も観てみたいけど、、、






アコンカグアに挑戦してからというもの、
すっかり山の魅力に取り憑かれてしまったケイヨウ。
ほんとに、見る山すべて、

「あー、あれなら登れるかも」

とか、

「あれはキツそうだなー」

とか、勝手に登山妄想しているのである。





私の返事をイエスと受け取った彼はスタスタ登り始めた。
仕方無く私もついていく。
最初の方はまだ人の姿もたくさん見かけた。
かけずり回って遊ぶ子供達や、川で洗い物する女性たち。
普段インディヘナの女性は写真を撮られるのを嫌がるのですごく警戒するが、
この時ばかりは気持ちもオープンになっているのか、
普段より数倍撮り易かった。



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そんなもんだから、登りながら止まっては撮る、の繰り返しで、
いっこうに私の歩みは進まない。

見るからにしびれを切らしているケイヨウ。




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「先に登ってていいよ」

と言ったのは私の方だった。
待たせるのも悪かったし、気兼ねなく撮りたかった。
すると今まで私を振り返りつつ登っていたそのスピードが嘘のように、
あっという間に彼の姿がちっちゃくなってしまった。








ぜぇぜぇ息が切れる。
当たり前だ、ここは標高6390m。
空気も薄いし、なんせこの山の傾斜がすごい。
ふと振り返ると、さっきまで居た会場がもうあんなちっちゃくなっている。



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明らかにしんどそうに歩く私を、
インディヘナのおばちゃんはすいすいっと抜いて登って行く。
しかもサンダルで。
ねぇなんで?なんでサンダルでそのスピード?
鍛えられたその足の細いこと!
そうそう、インディヘナのおばちゃん達って、
上半身はどーんっと大きいくせに、足だけは細いのね。



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そんなどうでもいいこと考えながら足を進める。
傾斜はさらにキツくなり、手を使わなければ登れないくらい。
もう服も土だらけだ。
ところどころ流れる川をジャンプで越える度に、
踏み込んだ砂利石が滑る度に、
カメラのことが心配になる。
雪山はまだまだ遠くだ。
すでにケイヨウの姿はもう見えない。
もうてっぺんまで辿り着いたんだろうか?




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ちくしょーきっついなー
だけど絶対てっぺんまで行ってやる




そんな思いで頑張っていた。
やっとの思いで雪山の近くまで辿り着き、ウククの集団をみつける。



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雪山の横にケイヨウの姿も見えた。
よし、あとちょっとだ。
あれ?彼が降りてくるよ?
あぁ、優しいねケイヨウは。わざわざ降りてきて手を引いてくれるのね。
私も待ってないで登ろう。

彼が何か叫んでる。
「じゅんちゃん、がんばったね」

の一言を待ってたんだけど、なんかどうも違うようだ。

「◯△□って!」

「えー?なにー?」

「もう降りろって!!!」

「は!?なんで!!!」

「5時になったからもう降りろって言われた!」

「・・・は?」





その瞬間の私の模様

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photo by ケイヨウ






意気消沈とはこのことです。
せっっっかくしんどい思いして登ってきたのに、
てっぺん目前に降りろとはどういうことですか。


その虚しさはやがて怒りに変わっていった。
当たるべき、というよりそれができる 対象は一人しかいない。
ケイヨウだった。

「なんで!なんでこんな時間に登ったのさ!」

「オレだって5時までに降りなくちゃならないって知らなかったんだよ!」
 それにじゅんちゃんが途中で止まって写真撮ったりしなければ間に合ったじゃん」

「だって撮りたかったんだもん!」

「わかるよ。オレだって撮りたいよ。
 でもまずは最後まで登って、それからでも遅くないじゃん」

「でもあのインディヘナの女の人はあの瞬間にしか居ないもん」

「オレとじゅんちゃんは撮りたい写真が違うんだよ」

「わかってるよ。だからそれぞれ撮ればいいじゃんか」

「でもそれぞれが勝手に動いたら2人で居る意味なくなるよ」

「だったら1人になればいいじゃん!!!」

「本気じゃないのになんでそういうこと言うの」

「知らない!!」




あぁ言えばこう言うの繰り返し。
まぁ、こう書いてると完全に私の方が子供ですが。
私達は山のど真ん中で大喧嘩した。





この岩山は下りも大変。
なんせ石が滑る滑る。
ケイヨウは喧嘩してても手を差し伸べてくれたのに、
私はそれを払って自分1人で降りようとしていた。



と、そのとき。






派手にコケた。






なんでいつも私ってこうなの。コケるの。
その時鈍い音もした。
カメラバッグも派手に石にぶつかったのだ。

すかさずカメラを確認すると、レンズキャップが変な風に食い込んで、
キャップが空かない。
落ち着いて考えれば大した問題ではないのに、
というかきちんと対処すれば大丈夫なのに、
その時の私には到底無理な話。




私、号泣。

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ケイヨウ、沈黙の怒り。

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あー、エラいもめてまっせあの2人。だから男女問題は嫌やねん。

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一通り感情を放出すると、いかにバカバカしい喧嘩だってことが分かってくる。
互いの趣向が違うのは当たり前なんだ。
それでも2人が一緒に居ることで、広がる可能性があるんだ。
どっちかが折れるか、もしくはどっちも満足する道を見出すか、
要は捉えようによってどうにでもなる問題。





「テント戻ってあったかいお茶飲も」

「うん。カメラも直さなくちゃ」

「だね」







そう、なぜ5時までという時間制限の中、
ウクク達が雪山へ登ったのかというと、これだ。



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てっぺんまで登り切ったケイヨウにしか撮れない写真





彼等は十字架を雪山に刺す。
そして翌朝夜明け前にその十字架を再び取り戻すのに山を登り、
日の出と共に下山する。

これこそが、コイヨリッティにおいて最大かつ重要な行為。
雪山と言うよりはもう氷。
氷山を登る危険と隣り合わせの大事な

雪山の真ん中に刺さっている十字架が見えるだろうか?


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その晩、会場は眠らなかった。


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夜通し流れる音楽と、人々の熱気が夜風に運ばれやってくる。
私達はテントの側でその風を感じていた。




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もはやこれが即席のテントで作られた三日間だけの村とは思えない。




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私達には或る一つのプランがあった。
ウククに聞いたところによると、
彼等が十字架を取り戻しに行くのが朝の4時頃。
それならば、私達はそれよりも前に登って、
山を登ってくる彼等を上から写真におさめようじゃないか。


私の足取りも考えると、一時間半は必要。
出発は午前2:30と決めた。
私達は少し仮眠をとることにした。





月は満ちた。
いよいよクライマックスがやってくる。




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Author:junko
北の大地でお魚食べて育った少女が、
世界へ旅に出ます。

写真が好き。
でも人はもっと好き。

まだ見ぬ出会いを、笑顔を、そして
感動を求めて。

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