FC2ブログ
Loading…

スポンサーサイト

Posted by junko on --.-- スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

星と雪の巡礼祭コイヨリッティ 初日

Posted by junko on 09.2012 ペルー Peru   0 comments   0 trackback
2012年6月3日






クスコにこの時期に来たのには訳がある。
それは、あの有名な太陽の祭典インティライミではない。








星と雪の巡礼祭『Qoyllor Rit'i=コイヨリッティ』だ。








その存在は旅雑誌『TRANSIT』で知った。
そこに掲載されていた一枚の写真が持つ幻想的魅力が、
いつまでも脳裏に焼き付いて離れなかった。

そう思うと、やっぱり写真の持つ力って大きい。
たった一枚のイメージが、人間の行動を決めてしまうんだから。





それに、『星と雪の巡礼祭』という邦題も魅力的だった。
雪だけならまだしも、星までついてきちゃうんだから。

なんでも、ペルーの原住民にとって
星とは貧しさが豊かに変わるもの、
雪とは病気が健康に変わるものと伝えられているそうな。





この巡礼祭は、アンデス山脈のアウサンガテという山の中で行われる。
ペルー中の村から人々はそれぞれの伝統衣装を身に付け、巡礼のために山に登る。
夜通し火を焚いて踊ったり歌ったりもするらしい。
これは、ただのお祭とは訳が違うっていう匂いがぷんぷんだ。
リオのカーニバルで、傍観するだけでは祭なんて全く面白くないということを思い知っただけに、祭はやっぱり参加することに意義がある、と。



これは行くしかない、と。








だけど一つだけ難点があった。
クスコを拠点に行ける距離にあるのは確かなのだが、
肝心なその祭の日程がいつまで経ってもハッキリわからないのだ。
毎年日程が変わるこの祭、
なぜなら太陰暦に沿って毎年開催日が決められるから。
クスコに来るまでは全然情報が集まらなかった。

それでもいざクスコに入ったはいいが、情報が錯乱している。
コイヨリッティのためのツアーを組むショップは6/4から3日間だと謳っているのに対して、
近所の民芸品屋のお母さんは5日からだという。
一方同じ宿に泊まる日本人旅人で、おなじくこの祭に行こうとしていた人は、
前夜祭が一番盛り上がるらしいから3日に行くだとか。

とにかく私達はなるべく多くの人に聞き込んで、
やはりツアー会社が明確に表示する4〜6日までの3日間で行こうと決めた。






山中で2泊3日キャンプするわけだから、
それなりの準備が必要だ。
キャンプなんて最後にしたのはいつだったっけ、ってぐらいの私は、
何がどれくらい必要なんだかサッパリ。
そこはさすがアコンカグア登山経験のあるケイヨウがさくさくと決めていってくれて、心強い。

「ガスはこのサイズ一個で十分」
「靴下は厚い方がいい」
「山の疲れには酸性が効くからレモンいっぱい持ってこ」
「ニンニクとタマネギは高山病防止にもなるから」
「山の夜はほんと冷えるから、持ってる限りの防寒具持っていこ」



そんな風にして着々と準備を進めてきた。
未だイメージがいまいち解らぬまま、或るのはあの一枚の写真だけ。





一体どんな景色が見られるんだろう。





出発の前日に、道産子シゲミさんがなんとマスの卵でイクラの醤油漬を作ってくれた。
魚卵を食す文化がここには無いのだろう。
もう捨て値で売られているのだ。
それをシゲミさんは綺麗に洗い、ピスコという日本でいえば焼酎のような蒸留酒を使って、
絶妙な甘辛醤油を作り、それに一日漬けていたのだ。
夕食に白飯を炊いて頂いたイクラの醤油漬はまさに日本の味。
さらに優しいシゲミさんは、余ったイクラを私達に譲ってくれた!

夜のうちに私はそれでおにぎりを作って、早朝出発に控えて早めの就寝。
そのおにぎりが、とてつもないパワーを発揮してくれたのだ。













3日早朝、乗り合いバスに乗ってまずMahuayaniという町へ向かう。
車中でまず朝食用のおにぎりをぱくつく。
めーちゃーくーちゃ、美味しい。
イクラのおにぎりだよ。朝からなんて贅沢。

途中ウネウネの山道を登ること約3時間。
バスが停車した場所は、すでにただならぬ熱気に包まれていた。
スープを炊いた大きな土鍋からは湯気がもくもくと、
杖ようにカットされた木の枝、防寒具、
もう何でも売られている。
それになんといってもスゴい人の数だ。
この人たちみんな、あの山に登るんだよね?




SDIM2223.jpg




今からあの山向かって歩くのだ。
8kmのトレッキングが始まる。
え?8km?
えぇ、8kmです。約3時間、この重いバックパックを背負いながら。
とは言ってもほとんど重いものはこちらの殿が持って下さいます。
あざーーーーーす。





SDIM2224.jpg
ちょっと登っただけで見下ろすと、もうこんな景色が。







この時点でもう腰がガクガクきている。
私、この先やっていけるんだろうか?
一抹の不安を抱えつつも、可愛い子供達は見逃しません。




SDIM2227.jpg
まだ余力があった頃





SDIM2228.jpg
こんな山道を、皆どんどん歩き続ける




SDIM2231.jpg





SDIM2225.jpg






すでに巡礼を終えて戻ってくる人もちらほらと。
でもすれ違うにはあまりにも狭過ぎるこの山道。
ちょっとでもフラついたらあっという間に谷底へどーん!ってな感じ。




RIMG0079_20121006160238.jpg
そりゃみんな休憩もしますよ




RIMG0069_20121006160238.jpg






SDIM2226.jpg
途中でも至る所で祈る人々の姿が。





中には音楽隊の人々もいて、
絶え間無く演奏し続けている。
しかも歩きながら。
標高が高いせいでただ歩くだけでも息はぜえぜえなのに、
よくこれでトランペットなんか吹けるなぁと感心するばかり。
なんせ目指す山は標高6,000m急の山ですから。




RIMG0080_20121006160237.jpg
休憩ポイントには行商のおばちゃん達が。





RIMG0088.jpg
みんなも大荷物背負って向かうのです





RIMG0083.jpg





中には素足にサンダルのおばちゃんも居たり、
(そんなんで山道なんて歩けるの?って。)
ちっちゃな子をおんぶした中学生くらいの子が歩いていたり
(しかも私なんかより数倍速いスピードで)
でっかい土鍋を風呂敷に包んで背負っていたりと、
老若男女、いろんな姿形で歩いている。
よく見かけるインディヘナの女性はもちろん、
今どきの若い子って感じのスキニージーンズでキメてる男女も。
軽装の子は、きっと泊まらないで日帰りするのかな。
そんな事を考えながら、私の頭はどんどん下がっていく。
そう、荷物に押されて身体の重心がどんどん頭から下がっていくのだ。
たまに、これじゃだめだと気合いを入れて背筋を延ばす。
するとこんな景色が広がっていたりする。





SDIM2235.jpg
右側の山に見える白いポツポツ、
あれって野生のアルパカだよ!






そしてー、待ちに待ったランチたーいむ。
もちろんおにぎりです。


SDIM2238.jpg


私はこの時ほどおにぎりの持つパワーにひれ伏したことはありません。
パンでもパスタでもない、米なんです!
持続性のあるエネルギーを与えてくれるのは、おにぎりなんです!
正直このおにぎりがあったから、8kmのトレッキングも頑張れたと言ってもいいくらい。
シゲミさん、ほんとにイクラご馳走さまでしたー!



SDIM2234.jpg






RIMG0094.jpg
あ、ゆかちんだ!
ガイドのお兄さんに連れられて、ヘトヘトんなってる笑
ゆかちんはツアーを組んで今回の祭に参加。
ツアーとは言ってもこのトレッキングルートは徒歩以外避けられない。
がんばれー笑




RIMG0091_20121006160549.jpg
あー雲が怪しいね。
急がなくちゃ降られるかも…






膝に力を入れて歩くと、ちょっとだけ腰が楽になることに気づく。
そしてケイヨウ曰く、なるべく休憩は少なめに。
休憩した後身体を動かすのは本当にキツく感じるし、
どんなに遅くてもいいから大事なのは歩き続けることだって。










そうして午後3時過ぎ頃、やっとコイヨリッティの会場に着く。
もうすでにテントがずらーーーーーーーっと、張られている。
なんとか平坦な場所を選んでテントをセットしている間に降り始めた雨。
よかった〜間に合って…



テントサイトの近くには商店がひしめき合う。
いよいよ巡礼祭っぽい雰囲気がやっと、見えてきた。



SDIM2242.jpg




SDIM2241.jpg




SDIM2252.jpg
焚かれたお香からは独特な香りが漂う




SDIM2247.jpg




SDIM2250.jpg







そして私は一つの美味に出会う。
それがコレ。レモンティー。


RIMG0103.jpg


疲れに酸味とは真実だった。
下界で飲むのとは違う浸透で身体に入っていく。
ほんとに、本当に美味しいんだ、このレモンティー。
なんてことない、ただのTパックの紅茶なんだけど。
山で口にする物って、有限だからこそ特別に感じる。
要は何でも気持ち次第ってことだな。





タマネギとニンニクとコンソメで簡単洋風雑炊を作って食べ終わると、
もう辺りは真っ暗。
トイレとも言えないトイレでは、便器を覗き込むと下を川が流れている。
いや、まぁ、オーガニックかもしれないよ?
でもさ、、、なんだかなー。
期待はしていなかったトイレ事情、どうやら大自然に還元、だそうで。





夕食が終わるともうほんとにやる事ってないのね。
テントの中は真っ暗だし、かといって無駄に懐中電灯使ってバッテリーなくしたくないし。
外はまだ雨がちらついてる様子。




寝るしかないな。




明日からが本番。
私達は子供のように、午後8時には寝袋にくるまり、眠りについたのだった。

翌日、未だかつて無い景色が待っているとは想像もできないまま...





関連記事
スポンサーサイト


  • password
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackbackURL:http://jstyle623.blog129.fc2.com/tb.php/265-81a675f7

プロフィール

junko

Author:junko
北の大地でお魚食べて育った少女が、
世界へ旅に出ます。

写真が好き。
でも人はもっと好き。

まだ見ぬ出会いを、笑顔を、そして
感動を求めて。

最新トラックバック

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。