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帽子を求めて三千里

Posted by junko on 13.2012 ペルー Peru   0 comments   0 trackback


2012年5月25日




前日にアレキパを経った夜行バスは、
25日の早朝、私達をプーノに運んだ。

ここはチチカカ湖のほとりにある町。
湖に浮かぶいくつかの島を訪れるなら、
ボリビアから行くとすればコパカバーナ、
そしてペルーから行くならこのプーノが拠点となる。





もともと私達はアレキパからまっすぐクスコへ行く予定だった。
けれど急遽プーノ行きを決定づけたのは…













ニット帽( •ॢ◡-ॢ)













へへ( •ॢ◡-ॢ)













それだけ?うん、それだけ( •ॢ◡-ॢ)













サンドラの家で、或る日ミエコさんがとーっても可愛いニット帽をかぶっていた。
それをみつけた私は、すかさず質問。

「それどこで買ったんですか!?めっちゃ可愛い♡」

「あ、これね、タキーレ島だよ。全部手編みなの。」

手編みと聞いてますます興味津々。

「タキーレ島は伝統的な編み物、織物がとっても有名なの。
 それに共生意識が強いから、どこも同じ価格で売ってるんだよ。
 値切ったりはできないの。」

「へぇ~。タキーレ島ってどの辺ですか?」

「プーノから船で行けるよ!日帰りでも行けるし」






それからいかにこの帽子が可愛いかを啓陽に熱弁ふるい、
プーノ&タキーレ島行きを押した。
それぐらい一目惚れしたんだ!
それらはクスコに行くのにそんな遠回りにはならない位置にあった。
チチカカ湖で暮らす伝統的な島の暮らしも見れるわけだし、
うん、帽子だけじゃない帽子だけじゃない。


















プーノのバスターミナルに着くと、たくさんのオートリキシャが停まっていた。
タイのトゥクトゥクみたいな三輪のオートバイで、
重いバックパックもこれに詰んで一緒に乗れちゃう。
久し振りにそういう乗り物に乗って、なんかテンション上がる。

宿はその名前のせいで日本人に一躍有名になったという、
マンコ・カパック・イン。

インカ帝国の初代皇帝がマンコ・カパックさんなので、
その名に触れることはペルーにいればごまんとある。
その度に突っ込むわけではないけど、
マンコ・カパックさんも自分の名ががこんなに日本人に覚えられるとは
思ってもみなかっただろうよ。

宿の兄ちゃんとの値切り交渉は簡単に成功して、プライベートで一泊1人15ソル。
日本円にして約450円。すんばらしー。







まだ朝の7時だよ。
どうする。
眠いね。
でも今ならまだ行ける。
行く?
いやー、、、
ちょっとしんどいか、、
いや、でも行くか。
行く?
うん、行こ。
おけ、行こ。










で、桟橋。
ここで、地元の人も乗るボートのドライバーと直接交渉した方が、
安く行けるって聞いていた。

タキーレ島の前にウロス島にも立ち寄るという船の人と、
25ソルで話をつけて、いざ乗り込む!






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すると、船内にはたくさんの欧米人観光客が。
さらにさっき話をつけた兄ちゃんカルロスが、
ガイドのように説明を始めた。

なんだこれ、ツアーみたいじゃん。

後から知ったことだけど、
船の料金は一律だから、ツアー会社で申し込んでも結局変わらなかったんだ。






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とにかく船はチチカカ湖を滑り出した。
久し振りの船は、やっぱ気持ちがいいな。
風がいいね、風が。






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船内では、カルロスが指揮を取って、
20人くらいのツーリストをまとめようとしていた。

「いやー今日はどうもどうも、お越しいただきましてありがとうございます。
 さて皆さん、ひとつここで自己紹介なんてのはどうでしょ。
 せっかくこの船で皆さんが出会ったのも何かの縁、
 皆さんのお名前とお国なんかを紹介していただけたら、これ幸いと存じます。
 はい、そいじゃ手前のアナタから、どうぞ!」

といったようなイキの良さで始めた。


すると出るわ出るわ、いろんなお国。
スイスイタリアオーストラリア、アメリカフランスそしてジャパン。
単純だけど私、自分の国を名乗る時いつも、イイ気分になる。
ジャパンは本当に反応が良い。

「あいむ ふろむ じゃぱぁ~ん!」

何度こうして気持ちよく声高々に名乗ってきたことか。
これもすべてご先祖様、諸先輩方のおかげなんです。













30分ほどでウロス島に着いた。
島に降り立つ前に5ソルの入島料を払う。
遠目でもハッキリ見える蛍光色の服を着たオバチャン達が、

「こっちこっち~!」

と大声で手招きしている。






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なんだここ?






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この島は、トトラという藁のような植物ですべてを造っている。
家はもちろんのこと、島自体もだ。
そう、この地面もトトラで造られている、つまり浮島だ。

島に降り立つと、さっそくカルロスがみんなを案内して座らせ、
トトラについての説明を始めた。

なんとこのトトラは食料にもなるらしく、
一口食べてみると、ほんのり塩味と甘味を感じる。
繊維をそのまま食べてる感じ。






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説明が終わると、今度はそこに住む人の家を見せてもらうことに。
5人くらいの女性が立っていて、

「はい!うち寄ってって!セニョリータ、こっちこっち」

そんな風にして私達ツーリストはそれぞれの家に散って行く。



玄関とも言えぬような狭い入り口をくぐると、
中はまだ真っ昼間だというのに真っ暗。
4人で暮らしているという女性だが、
とても4人が暮らすには狭過ぎる。
子供の洋服が転がっているが、子供の姿は見えない。

ものの1分居たかどうか。
すぐさま女性は私達を外に出して、
今度は土産物販売のコーナーに案内した。
コーナーといっても、トトラの地面の上に敷物をしいて、
刺繍のタペストリーやら、装飾品やらがごちゃーって。

私はそれらの土産物には興味がわかなかったので、
その辺をぷらぷらして歩いた。






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正直、拍子抜けした。
こんなにも全てが段取りの元で進められるなんて。
こんなにツーリスティックな場所だったの?
女性や子供が着ているド派手な蛍光色の民族衣装でさえ、
この時のために用意してわざわざ着ているのかな。
ほんとにこの家に住んでんのかな。

と一瞬疑ってしまった。





だけど、土産物を売っている女性に聞いた質問の答えが、
私のそんな疑いや戸惑いを払拭した。



「ここで暮らしてるんですよね?」

「そうよ、ここで生きてここで死ぬのよ」



そうだ。
私は何を期待してたんだろう。
こんな観光船が寄らないような、
昔ながらに暮らす島の人々の生活を見たかったのか?
たしかにそうかもしれない。
だけどそれは、旅人の独り善がりってもんだ。
彼女たちは生きていくためにこういう暮らしをしている。
この土産物の売り上げで、たくさんの物資が買える。
れっきとした観光業で働いているだけじゃん。
何も文句なんか言えないし、これが今の彼女達の有りのままの姿なんだ。







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カルロスの説明によると、
私達が降り立った所はウロス島のほんの一つの集落に過ぎず、
その先にはもっともっとたくさんの集落があった。
中には300人以上が暮らす大きな島もあるらしい。
その島には学校や教会なども存在し、
ウロス島全体では700人もの人間が暮らしている。
トトラと共に。
彼らはウル族という民族で、独自の言語を持つという。

もちろん移動には船は欠かせない。
その船さえも、トトラで造っちゃうんだからすごいよね。





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船に戻り、そこから約二時間半。
ツーリスト達は思い思いの時間を過ごし、タキーレ島を目指した。
もちろん私達はシエスタを決め込んで。
















タキーレ島が見えてきた。






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船着き場から島の中心となる広場まで、
ゴツゴツした岩道をかなりの急勾配で登って行く。
標高4,000m近くもあるだけに、息は切れ切れ。




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だけど先のウロス島とは違って、
島の規模や作りからしても、
牧畜や農業など観光業以外もしっかりと営んでいるようだ。
ちょっとだけ安心している自分がいた。




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広がる段々畑








広場に着くと、まるで海のような真っ青な湖が一望できる。
そう、ほんとに海のような色。
湖って、こんなに蒼かったっけ。





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ガイドのカルロスは気の効くいいヤツ










ここで一時間ちょっとの自由時間。
ちょうどお昼時ということもあって、
他の観光客たちはレストランへと捌けていく。

だけど私には目的があったので、
真っ先にその目的を遂行する。








そう、あの帽子を探さなくちゃ!








幸いにも広場に面した大きな建物が、
ここで作られた編み物、織物を売っている場所で。
入ってみると、あるわあるわ魅力的なモノたちが!
きっとミエコさんもここで買ったんだろう。
それからとめどない試着タイムが始まるのだ。








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これ、かわいー。







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赤もいいねぇ







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青もいいねぇ







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紫もあるよ






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これ、サンタさんみたいじゃない?






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やっぱこれ、好きだな







ってことで、ファーストインプレッションに従って、
一番はじめに手に取ったこれに決めました♡




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二階では実演もしていた。
ぱっと見、小学校みたいな建物。




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独特な色合い、風合い、デザイン。
どれを取ってもほんとに可愛い!すっごく気に入ったー♡
ミエコさんに教えてもらってほんとに良かった。
ミエコさん、ありがとう。







買っておいたパンとバナナでランチを済ませ、
広場で人間観察をしていると、
おじいさんが編み物をしているのをみつける。

近寄って挨拶して、隣に座って彼のその技を見させてもらった。
とても細いカギ針で、どんどん編んでいく。
そのデザインや色の組み合わせはすごく斬新。

「とってもステキだね」

素直な感想を伝えると、ニコニコしながらだけどその手は止めることなく、
黙々と編み続けていた。








このタキーレ島は、男性が編み物をする姿をよくみかける。
日本的感覚で言えばそれはすごく新鮮。
アイユ文化というものが残っていて、男女それぞれの服を異性が編むんだって。
ステキじゃない?
ニット帽以外にも、ベルトや手袋、ポンチョやベストやシャツまで、
たくさんの新鮮な色合い、柄の品物が売られていた。
それらが全て、手作りなんだ。

それにここの民族衣装も独特だ。
男性はサンタクロースのような可愛いボンボンのついた帽子を被っている。
赤い耳当てがついた帽子を被っている人もみかけた。
耳当ては、先っぽまでデザインが施されていれば既婚者、
先っぽが白いと独身という風に分かれているという。
白いブラウスに黒いベスト、そして黒いズボン。
どうやらこれがこのタキーレ島の伝統衣装みたい。





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このおじいちゃんが既婚色でほっとしたよ





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女性に関しては、ド派手な蛍光色(ピンク、グリーン、ブルーなど)のファルダ(スカート)に、
分厚い膝下の肌色ストッキング。
上には、真っ黒なマントを羽織っている。
そのマントの端には、レインボーカラーの紐が縫い付けられている。
ほんとに島でみかける全ての女性が、
それこそ赤ちゃんや乳児を除いた子供から大人までが、
そろってこの民族衣装を着ているのだ。





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これはまやかしなんかじゃなく、
本当に、日常的に、この服を着ている。
島民はほとんどがケチュア民族だというこの島は、
観光地化されているのは事実だけれど、
守るべきものを守って今もそれを継続する人々の決意のようなものを感じた。

けれど、空気はすごーくのんびり。
このまま一日中でもここに座って、人間観察していたいくらい。







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北の大地でお魚食べて育った少女が、
世界へ旅に出ます。

写真が好き。
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