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お金で人を喜ばせるのは

Posted by junko on 12.2012 ペルー Peru   2 comments   0 trackback




ちょっと前の話に戻るんだけど、
バスターミナルでとても対応に困る事があった。




この日、チリとペルーの国境を越え、
タクナという街のバスターミナルに着いた。
そこからまたバスを変え、アレキパに行くという予定で。

私達はアレキパ行きのバス会社を探していた。
いつもターミナルでは、シラミつぶしにバス会社を転々と回り、
どの会社が一番コストパフォーマンスがあるかを調べて、比較して、買う。
一番安いのに越したことはないけど、
安すぎて安全面に支障を来しそうな雰囲気だったり、
あまりよろしくない時間帯に到着してしまうようなものはもちろん避ける。

たまたま話しかけてきた男性と、値段交渉をしていた時。
横からもう一人の男性が割って入ってきた。
めっちゃ明るいテンションで、屈託のない笑顔で。

「ヘイ!アミーゴ!どこに行くんだい?」

「アレキパだけど」

「おぉ!アレキパなら俺のとこが一番安い。一人25ソルだ。
 それにアレキパはこのターミナルからは行けないぜ。
 すぐ向こうにある国内線のターミナルからじゃないと。」


そう、ここタクナはもうすでにペルー。
さっきチリのアリカから来たってことは、
このターミナルは一応、『国際線』ということになる。


「ソルは持ってるか?そこにATMがあるぜ!」


そう、ペルーに入ったんだから、通貨も変わる。
ペルーの通貨はS/.=ソル(厳密には「ヌエボ・ソル」)
ちなみに1ソル=30円くらい。


なんだか色々と世話を焼いてくるオッサンだなぁ。
だけど、最初に話しかけてきた男性が提示した金額より、
このオッサンの提示した25ソルの方が安かった。
前者の男性は、オッサンの金額を聞くと、
「フンッ」というように去っていった。



とりあえずこのオッサンのバス会社で確かめてみよう。
そう決めてオッサンについていくことに。
するとオッサンは、私の重いバックパックと、
いつも啓陽が持ってくれているデカイ食料バッグを持ってくれた。



国内線用のバスターミナル内にある、オッサンのバス会社。
受付には愛想のないオバサンがいる。
時間と値段を確かめると、確かに25ソルだ。

しかし、流れに身を任せてやってきたものの、
自力で他の会社をあたって、
確実にこっちの方が良いっていう確信を持つまでは、
まだここに決められない。


「ちょっと、他もチェックしてから決めてもいいかな」

「よしわかった、それなら20でいい!な、20だ!安いだろ?」


こっちとしては別にそんなつもりはなかったのに、
あっさり値段が下がってしまった。
こういう時、いつも呆気に取られてしまう。
最初から値段なんてあってないようなモノなんじゃないかって。


「まぁ、とりあえず見てくるから」

「わかった、俺はここで待ってるからな!」


数社調べた結果、やはりオッサンのところが一番安い。
出発時間まで多少待つけれど、そんなの大した問題じゃない。
よし、オッサンとこに決めるか。



「決めた!買うよ。でもお金おろしてくるから、ちょっと待って」

「おーけーおーけー。ATMはこっちだ、ついてこい!」



また引っ張られるようにオッサンの後をついていくと、ATMがあった。
しかしこのATM、相性が悪いのか、私達が持ってる銀行のカードじゃおろせなかった。
こういうことは南米では頻繁に起こる。
銀行同士の相性か、カードの相性か、理由はよくわからないけど、
使えたとしても少額しかおろせなかったり、
つまりバス同様、ATMも色々試してみる必要があるのだ。
これがキャッシュカードとなると、また話が違う。
VISAのキャッシングが使えないって話は滅多に聞かない。
とにかく私達は、
この国ではどこの銀行のATMが一番金額が多くおろせるか。
それを突き止めるまでは時間をかけてもいいから諦めない。




「ダメだ、おろせないわ」

「使えないか?よし、別のATMに行こう!」

そう言って、オッサンはさっきの国際線用のターミナルに私達を連れ戻った。
そこのATMで無事お金をおろした私達は、また国内線用ターミナルに戻る。
歩いて3分くらいの距離なのだが、
その間に突然8歳くらいの男の子が現れた。

「俺の息子なんだ!ほら、挨拶しろ!」

その男の子ははにかみながら、微笑んだ。
とても可愛い笑顔だった。
そして何故か一緒についてきた。














一人20ソル分の支払いを済ませ、あとは出発を待つのみとなった。
その間ずっとオッサンはなんだかんだ私達の世話を焼いた。

例えばこれも南米ではよくあることなんだけど、
バスターミナル使用料ってのを支払わなくちゃならない時。
ターミナルの中心あたりに小さな受付があって、
日本円にして15円くらいの金額を払ってチケットをもらう。
そのチケットがないと、目的地へのバスに乗れないのだ。

オッサンは私達のためにその使用料を立て替えて支払い、
チケットを持って来てくれた。












頼んでもいないのに。











これがポイントだ。












正直、イヤな予感はもっと前から感じていた。
もしかしたら、と。
だけどどうにか理由付けて、自分でそれを認めまいとしていた。

「バス会社の人なんだろうし、だいじょぶだよね…」

だけど予感は見事的中。
私達が出発前ロビーのベンチに座り、
オッサンに立て替えてもらったターミナル使用料を支払ったところ、
もっとお金をくれとせがんできた。
もちろん色々世話を焼いただろという言い分だ。
さっきの子供は横で私達を見ている。













ずるい。
子供をダシに使うところが、許せない。
だけど…









こういう時、どうすればいい?

「お願いだよ、ちょっとでいいんだ。」

そうせがんでくるオッサンを前に、どう応えればいいの。
無視すればいいの?
子供はずっとこっち見てるし。
完全に無視することの難しさって知ってる?








結局オッサンはバス会社の人ではなく、
こういう事をして稼ぐ人だった。
この子供が本当に息子かどうかはもうわからない。

隣の啓陽を見ると、憮然と黙りこくっている。
オッサンと視線を合わせないようにうつむきながら。

私は…それがどうしてもできなかった。
その時は。
オッサンもそんな私の隙を見逃すわけはなく、
私にたたみかけるようにせがんでくる。










結局私はコインを何枚かあげた。
荷物を持ってくれたり、バスの値段を下げてくれたり、
このオッサンはなんだかんだ世話を焼いてくれたから。
たしかにせがまれたのは嫌な気分になったけど、
こちらからのありがとうの気持ちをこれで伝えられるなら良いと思った。
オッサンと子供は喜んで御礼を言って去っていった。


だけど啓陽は以前として黙りこくっている。
納得がいっていないのはすぐにわかった。
もともとこういうチップみたいのは、あげた事がないという。
今まで東南アジアやインドなど、
南米なんか比になんないほどお金をせがんでくる人が多い地域を旅してきてもなお、
それは貫き通してきたらしい。
だってあげ始めたらキリがないから。
それにこっちも、金銭的に余裕のある旅をしているわけじゃない。
食材を買う時だって、いつも、
「g単価だとどっちが安いか?」を常に計算して購入している。







私だって、進んでお金をあげたいわけじゃない。
二人で一生懸命働いて貯めてきたお金、二人のお金なんだから。
だけど、あの場面で、、、
うつむき沈黙を通したのは一つの応え方かもしれないが、
私にはそれができなかっただけ。






その後、私達はこのチップについて話し合った。
今後も多々起こるであろう同じような事態を予測して、
どうしていく?って。

お金で幸せは買えないっていうけど、
それでもお金で人を喜ばせることはできると思う。
そして、謝罪することも。
世の中には慰謝料ってものが存在するように。




今回は、流れに身を任せた部分もあるから、
つまり全てが受動的だったから納得がいかなかったんだろう。
もうちょっと能動的にこの出来事に対応していたら...
例えばイヤな予感がした時点でついてくる事を拒むとか、
それなりに回避はできたはず。
やっぱり何かをサボると必ずツケって回ってくるもんだね。




心から感謝の気持ちが溢れ出てきて、
それを伝える手段としてお金が最適だと判断したら、
その時は喜んで払おう。
納得のいかないお金による解決は、気分を悪くするだけだ。










アフリカに行った旅友の話を聞く限り、
まぁ、アフリカと一言で言っても東部西部南部色々あるけれど、
あっちは日常茶飯事らしい。
頼んでもいないのに勝手についてくる人達。
南米はまだ全然良い方だって。
基本的に親切心で世話を焼いてくれる人が多いから、
今回のような嫌な気分になることは少ない。

そうは言っても人間ていうのは、
少なからず見返りを求めてしまうもの。

これから自分をこういった事から遠ざけるには、
すべてにおいて能動的になる事を心がけるしかないだろう。

たかが100円足らずの話。
だけど、これは金額の多い少ないの話じゃない。
気分良く旅するために、必要な技術といってもいいかもしれない。































DSC_6327.jpg
色々大変なのね、旅人さんも。








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こっち旅してたらしょっちゅうですよ。
頼んでもないのに勝手にやってお金要求してくるなんて。
ほんとファイトしまくりですよ。
10回に1回くらい無償で親切してくれる人いるんですけど
「あーこの人いくら請求してくるんだろうなー」って
疑っちゃいますもん。悲しいですけど。
怖くて迂闊に道尋ねれないですもん。
2012.08.13 15:11 | URL | salig #- [edit]
やっぱそうだよね、アフリカ。なんでそんなお国柄になっちゃったんだろね。元凶は貧しさだけなんだろか。悲しいよ。
2012.08.14 19:31 | URL | junko #- [edit]


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北の大地でお魚食べて育った少女が、
世界へ旅に出ます。

写真が好き。
でも人はもっと好き。

まだ見ぬ出会いを、笑顔を、そして
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