FC2ブログ
Loading…

スポンサーサイト

Posted by junko on --.-- スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

図々しさが功を奏すのさ

Posted by junko on 05.2012 チリ Chile 2   0 comments   0 trackback

2012年5月3日



ラパスでの終盤の日々は、飢えとの戦いだった。
なぜなら買い物をし過ぎて、
残りの日々の生活費はもうほんとにわずか。
けれどここで銀行からお金をおろすわけにはいかない。
なぜならここ南米、ATMの手数料がバカにならないくらい高い。
だから極力少ない回数で、多くの金額をおろすように努力している。



たかだが数日の食料費のために、手数料の払うのはバカバカしい。
それにここはボリビアだ。
物価が安いで有名なボリビアだ。
何かあるはずだ、格安でおなかを満たす物が、、、








あった。
一個40センターボ!!!
しかもちょっとチーズが乗ってて、美味しいじゃないか。
こちら、5個で2ボリ、しめて22円になりまーす。

なんて素晴らしい価格なの!!!
私達は毎日足繁くこのパン屋さんに通い、
パン屋さんといってもインディヘナのおばちゃんが路上で売ってるだけなんだけど、
二人の朝昼晩の食事にあてた。

時にはいつだったかどこかの朝食付きのホステルに泊まった時、
ちょっとだけ拝借してきたジャムを塗ってみたり。
残っていた粉末スープにパンを浸して「パンdeスープ!」やってみたり。
試行錯誤で乗り切った4日間だった。
まさか南米で一番物価の安いこの国で、ひもじい思いをするとは、、、
まぁやり繰りできなかった自業自得なんだけどっ。







そして日本ではGWのスタートをきる5月3日早朝6時、
私達はバスに乗っていた。
行き先は、、、










チリ、再び。










皆さんは覚えているだろうか。
私達がイースター島で出会ったおもしろカップルのことを、、、

チューウ!チューウ!





あの時、日本人だらけだったティパニーモアナの宿で、
このチリ人カップルだけはいつも明るく挨拶してくれた。
自分が逆の立場だったらどうだろう。
だって日本以外のどこか別の国、しかも言葉が全然理解できない国の、
それも大量の外人が同じ宿に泊まっていて、
キッチンとかを占領してワイワイ騒がれちゃったら、、、
イヤだろうなぁ。

でも彼らはそんなちっちゃい事なんか気にしない♬みたいな、
すごく大らかな態度で、いつもリラックスしていた。
まさにイースター島の空気そのものを堪能している感じ。

そして何度か会話を交わすうちに仲良くなって、
最後には彼の方とこんな会話も。


「チリのどこ出身なの?」

「アリカだよ!もうペルーとすぐ近いとこさ」

「へ~。いいとこ?」

「もちろんだよ。海もあるしね。
 へい、アリカに来ることがあれば、うちに来な!」

「ほんと?泊まってもいいの?」

「もちろん!うちはおっきいんだ。何個も部屋があるんだ」

「えー、まじでー?笑」

「ほんとだよ!あっはっはっはっは」



そんなノリだったから、まぁ誰も本気にはしないだろう。










私達以外。










図々しさでは有名の私達、実は虎視眈々とその機を狙っていた。
ボリビアで思う存分買い物した後は、
ついにインカ帝国歴史深いペルーだ。
でも待てよ、ラパスから南西へ10時間くらいバスで移動すれば、
アリカ、行けちゃうじゃん!!!近いじゃん!!!

もう、この感覚がすでに南米体質になったってことだよね。
バスで10時間はもはや「近い」距離なんだもん。







何週間も前に、おそるおそる、彼の方にメールで聞いてみたんだ。

「5月の頭くらいにアリカに行こうと思うんだけど、、、
 会えるかなぁ?会いたいよ!!!」

そしたらなんと大歓迎との返信。

「来れる日がハッキリわかったら教えて!
 バスターミナルまで迎えに行くよ」

そこまで言ってくれたんだ。
これはもう行くしかないでしょう!
正直アリカに何があるかなんてわからない。
でも、このカップルがいる。
『出会いは二度目から』をモットーとしている啓陽も、もう行く気満々だ。








私達は日にちが近づくにつれて、日程の詳細を決めていった。
ラパスの街でWi-Fi探してメールチェックしてたのも、
全てこのため。
相手方の都合もあるし、なんせおうちに泊めていただくんだから。

そうして決まったのが、今日だ。

ラパスのターミナルを6時に出たバスは、エルアルトの街の方へとどんどん上がって行く。
途中、朝陽が登ってきた。
その光景がほんとうに美しくて、、、
夜景同様に、街の上の方に住む下級層の人達は、
毎朝こんな美しい朝焼けと共に一日が始まるんだと思うと、
羨ましくて仕方ない。

すっかり冷え込んだバスの車内。
持ち得る限りすべての服を着込んで挑んだものの、すきま風がやっぱり寒い。
ぶるぶる震えながら、それでも窓の向こう側で照る太陽が、
少しだけ体を温めてくれるような気がする。







夜行ではない長時間のバス移動。
何かしようって気にもなれず、また物思いにふける。
すると思考はどんどんいろんな場所へ飛んでいく。
過去、未来、ここ、日本、カナダ、、、
実際に自分の体使って世界を旅しながらも、
脳みそまでどこか旅しがちになってしまったようだ。







イミグレを無事通り抜け、チリ再入国。
アリカには着いたのは予定よりも30分ほど早い、16時半頃だった。
なんで最近バス早く着くんだろ?

ベンチに座って、彼らを待つ。
ふと啓陽がiTouchをいじると、なんとこのバスターミナル、Wi-Fiが飛んでることがわかった。
今までブラジル、アルゼンチンなどの大きな国を渡ってきたけど、
どこもバスターミナルにWi-Fiが飛んでいるのなんて出会ってない。
しかもここ、無料で使えちゃう。
なんて素晴らしきかな、Wi-Fi。

しばらくネット環境から離れた暮らしをしていたので、
私達はたまりにたまった作業をした。
大事なメールの返信、facebookチェック、はたまたblogのアップ、、、
ダメだね、こんなにインターネットに依存してちゃぁ。

そんなことしてたら、彼らがやってきた。


「オラ!」


イースター島の時と変わらない笑顔、そして二人のラブラブっぷり。
再会を喜び合って、彼の車へと移動する。
この後の予定とか、まったく把握してないし、決めてもいない。
だけど不安はひとつもない。
なんか、体もココロもおっきなこの二人に全てを任せておけば大丈夫だろう、
そんな安心感を与えてくれるカップルなんだ。




彼の名前はファド、彼女はパブリーナ。
ファドの運転で、車はバスターミナルから5分ほど走った所にある、
パブリーナの家へと向かった。
どうやらここが私達のお宿となるらしい。

「どうぞー」

そう通された家の、大きいこと!!!
私達は唖然としたまま、促されるままに家に入る。

「この部屋使ってね。いい?」

そこは大きな大きなクイーンサイズのダブルベッドとTVがある客間。
タンスからはみ出た洋服や、部屋の隅に寄せられた物を見ると、
普段は物置部屋なのかな?
今回のために、片付けてくれたんだろう。




「すっごいステキなおうちにお部屋。ほんとにありがとう!!」

「いいのよー。うちね、まだもう一軒あるの。違う場所に。」

「え?家2つあるの!?」

「うん、そうよ」



どうやらパブリーナ、いいとこのお嬢様らしい。
リビングに置かれたたくさんの写真や装飾品を見ても、
なんとなくそれは想像できた。
でも、なんていうか全然すれてなくて、鼻高々でもなくて、
大らかなの。自然体なの。
だから私達もすぐにこの大きな家に馴染んだの。え?





「おなかすいてる?」

「う、うん、、、けっこうすいてる」

「じゃ、どっか食べに行こう!
 チキンと魚、どっちがいい?」

「あー、魚食べたいかも」

「あ、でもだめだ、魚市場は朝しか開いてないから、明日行こう。
 チキンでもいい?」

「全然いいよ!何でも食べれる!」


そうしてファド達はレストランに連れて行ってくれた。
もじもじしている私達を気遣ってかどうなのか、
ファドはさらさらとメニューを見てオーダーしてくれた。

しばらくして大きなチキンと添えられたポテトフライのプレートが、
どかーんどかーんと、私達二人の前に置かれた。

あれ?ファド達の分は?

「食べないの?」

「俺達ランチが遅かったから、まだおなかすいてないんだ」

「えーーーー!!!そうなの!?」


言ってもらえれば待ったのに、、、
ジュースしか飲まない二人の目の前で、
どでかいチキンを頬張る私達。
まぁ落ち着きませんよね、早く食べ終わらなくちゃって。
だけどラパスでひもじい食生活を送っていたせいか、
日頃からケチってゆっくり食べる癖がついたせいか、
どう頑張っても早く食べられない。
ていうか、せっかくこんな久し振りのお肉にありつけたのに、
ゆっくり味わって食べられないなんてー。








食後、ファドがささーっとお会計を済ませてしまった。
内心、もしかしたら…とは賤しくも思ってはいたこと、
でも彼らは食べていないのに、私達の分だけ払ってもらうっていうのは、
どうしても気がひける。

「いんだよいんだよ、気にしないで!」

「いや、、、でもそういうわけには、、、」

「じゃあ、次そっちね!」

「わ、わかった、、、」










でも、そんなのウソだったんだ。
だって結果から言うと、私達、このアリカでの滞在で、
ほっとんどお金ってもんを使っていない。
つまり、すべてファド達がまかなってくれたんだ。
衣食住のすべてを。











DSC_4936_20120701033628.jpg
自慢のBMWの前で、パブリーナとファド決めちゃって♬








DSC_4944_20120701033628.jpg
突き出た湾のような小島で、波と遊ぶ男の子たち







DSC_4951.jpg








一通りさらっと車でアリカの街をドライブした後、
ファドがどこかへ向かって車を走らす。
私達といえば、一体どこへ向かっているのかさっぱりわからない。
まだスペイン語もままならない私達、
わからない事がある度に質問していては相手のペースを狂わせちゃう。

黙って後部席に乗っていると、
ファドが言ってくれた。

「これからオレの実家に行くからね!」






そうして市街から20分ほど走って辿り着いたファドの実家は、
期待を大きく上回るほどのステキなおうちだった。






DSC_4956.jpg
歓迎してくれたファドのパパとママ







どうやらものすごいとこに来てしまったみたい、私達。
これからどうなってくんだろう??






関連記事
スポンサーサイト


  • password
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackbackURL:http://jstyle623.blog129.fc2.com/tb.php/242-ee541a74

プロフィール

junko

Author:junko
北の大地でお魚食べて育った少女が、
世界へ旅に出ます。

写真が好き。
でも人はもっと好き。

まだ見ぬ出会いを、笑顔を、そして
感動を求めて。

最新トラックバック

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。