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ジョー

Posted by junko on 04.2012 アメリカ USA   0 comments   0 trackback



2012年1月12日



オーランドを離れる日がやってきた。



一週間滞在したモーテルは、
それはそれは本当に居心地の良いもので。
自炊ではほぼ毎食のように大好きなラーメンを食べ
(野菜もたっぷり煮込んであるので安心してね)




DSC_8331.jpg




大きなTVで映画を観たり




DSC_8329.jpg




近所のスーパーの帰りにだだっぴろい道をひたすら歩いたりした。




DSC_8323_20120204203832.jpg






それ以外、どこにも行ってない。
そう、ディズニーランドにも、ユニバーサルスタジオにも、
どこにもだ。

だけどここには何度も足を運んだ。



『Kiwi Camera Service』



マイケルやジョーに出会った、ステキな場所。




DSC_8442.jpg










この街を離れる日、もちろん私達が向かった先はここ。
というかもう、此処しか無いってくらい。
チェックアウトも早々に、私達は全ての荷物を背負って
マイケルの元を訪れた。


「その後カメラの調子はどうだい?」

「もうバッチリだよ!」

「そりゃ良かった良かった」

気さくなマイケルはいつも笑顔で迎えてくれる。
そしてやっぱり昔の戦闘機の飛行士帽を被っている。
ちょうど『紅の豚』でポルコが被っているような、あんなやつ。






それに今日は、ここの大工係トニーもいる。
ちょっと一杯ひっかけてきたような匂いを醸し出しながら、
陽気な彼は私達に話しかけてきた。

今日オーランドを離れる旨を伝えると、

「これ持ってけよぉ!」

と言って、Tシャツを手渡された。
そのTシャツにはカラフルなペイントが施されていて、
どれもトニーによるオリジナルデザイン。
必ずバックプリントには "Kiwi Camera Service” の文字が。
そのデザインはなんていうか、トニーらしいユーモアもあり、
大人が持つ子供ゴコロをくすぐるようなもの。
とにかくめっちゃ可愛い!
とはいうものの、ここのボスであるマイケルの承諾も無しに
そんな物もらっちゃうわけにはいかない。


「もらえないよ!マイケルに悪いし」

「いいんだいいんだ、これは俺が作ったんだ!
 また新しいのを作ればいいだけだ。
 マイケルには俺から言っとくから気にすんなって」

そう言って片目でウィンクをかますと、
トニーはさぁ着てみろと言わんばかりに待っている。




じゃあ、、、




やっぱり遠慮を知らない私達は、
他のお客さんの相手をしていたマイケルの横を通り過ぎて、
その魅力的なTシャツに腕を通す。



「どうだ?着てみたか?おぉ~いいじゃねぇか!」



そう言ってニコニコ嬉しそうなトニーを見ると、
やっぱりここに集まる人に共通する何かを感じる。





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お酒くさいトニー





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バックプリントがやたら可愛いのだ








きゃっきゃきゃっきゃ騒いでいると、
お客さんとの話を終えたマイケルがやってきた。
トニーの説明も全部聞くより前に、

「よーし、世界中でうちの店の広告塔になってもらうからな!」

そう言って笑ってくれた。
だから私達は、これからの旅路において、
積極的にこの "Kiwi Camera Service” のTシャツを着て
広めていかなければいけないのだ。





DSC_8591.jpg





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そんなやり取りをただ笑って眺めてた子供のようなオジサン、ボビーは、

「僕、ローラースケートで遊ぼっと」

そうして自慢の滑りを見せてくれたのだ。




DSC_8576_20120204204016.jpg




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ボビーの存在は特別だ。
それはジョーも言っていた。
年齢は不明、どこでどんな暮らしをしているかも不明、
ここの店で仕事を手伝っているわけでもなさそうだ。
だけど毎日この店に居る。
そして子供のような瞳で一生懸命喋る。
だけどしっかりビールは飲む。
そんなボビーをみんなは愛しているようだった。




DSC_8577.jpg





DSC_8568.jpg










今夜は夜7時発のバスでマイアミへと向かう。
バスターミナルはいつも使っていた中心街のものではなく、
どうやらちょっと遠くのホテルの前から出発するようだ。
私達は事前に調べておいた地図を頼りに、
自力でそこまでバスで向かうつもりだった。




だけどジョーがそうはさせてくれなかった。




何回乗せてもらっただろうか。
ジョーの緑色のこの車。
ジョーの大好きな物がたくさん詰まった車。
車内で流れる音楽は、常に私の音感を刺激するもので。
もちろん大勢の人がわいわい喋っているバスも良かったけれど、
ジョーの車の後部座席は本当に居心地が良かった。









その日の昼間に、ジョーは或る一つのプレゼンテーションをしてきた。
自分の作品を観てもらう機会を得たのだ。
だがその反応はジョーの期待するものとは裏腹に、
まったくもってジョーを否定するものであった。

ジョーは初め少し興奮していた。
落胆と怒りの狭間とでも言おうか。
堰を切ったように彼らに言われた事や自分の思いを私達にぶつけてきてくれた。
そんな生の感情を見せつけてくれるほど、
私達との距離は縮まっていた。
それに加えて写真に対する姿勢を共有していただけに、
私自身、ジョーの話は他人事に思えなかった。

自分が魂を注いで創り上げた作品をぼろくそ言われたら、
平穏な気持でいられるわけがない。
その悔しさをどう噛み砕けばいいのか、
悩み苦しむと思う。

だとえそのぼろくそ言った相手が、
アートに精通しているわけでもなく、
自分とセンスも何もかも合わない相手だとしても。






万人に受け入れられるけど同じ業界には受け入れられない、
同じ業界では評価は高いけど万人受けしない、
どっちが良いのだろう、とか。





一体いつ自分の作品に自信が持てるのだろう、とか。





誰に対しても、ちょっとの迷いもなく、
「アイ アム フォトグラファー」
と言える時は一体いつなんだろう、とか。





考えれば考えるほど、わからなくなってくる。
だから動く。
そして止まる。
考える。
考えるのを止める。
そして動く。





そんな繰り返しのようだ。






私はもっと人の作品に触れなければいけない。
そう痛感した。
過去現在いろんな人の作品に触れて、
自分が心動かされた理由を明確にしていこう。





いっぱいの刺激と、優しさをくれたジョー。
本当にありがとう。
出会えてほんとに良かった。





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Author:junko
北の大地でお魚食べて育った少女が、
世界へ旅に出ます。

写真が好き。
でも人はもっと好き。

まだ見ぬ出会いを、笑顔を、そして
感動を求めて。

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