FC2ブログ
Loading…

スポンサーサイト

Posted by junko on --.-- スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

自称「天才」に触れる

Posted by junko on 01.2012 アメリカ USA   0 comments   0 trackback



2012年1月11日





オーランドではよく水鳥に出会った。
湖が多いせいだろう。
これらの写真は「生まれ変わったら鳥になりたい」で有名な
マサ兄さんに捧げます。





DSC_8304.jpg





DSC_8318.jpg





DSC_8199.jpg













ジョーから嬉しい誘いが再びやってきた。

「明日って予定ある?ダリ美術館のチケット持ってるんだけど、
 良かったら一緒にどう?」



ダリ!!!あの上向きにピンッとはねた髭。
ポートレートの表情は強烈な印象で残っている。
夢でみた映像を描くというのは知っているが、
じゃあ一体どんな絵なんだろう。
だいぶ前に、イタリアのフィレンツェでたまたま開かれていたダリ展を
訪れた時の記憶は、もうはるか遠くに。


そんなダリの美術館が、
ここオーランドから車で2時間弱のセントピーターズバーグにあるという。
しかも去年できたばかりという新しい美術館。


仕事のシフトを調整して、ジョーは私達のために時間を作ってくれた。
こんな嬉しいことはない!
移動時間も考えて、私達は早めに出発した。
といっても、ジョーにお迎えしてもらっただけなんだけど。
ほんと、至れり尽くせりってこういうこと。







美術館へ向かう途中に、
かの有名なディズニーワールドらしき場所を通った。
らしきというか。。
いやあれは絶対。。

だって電柱がミッキーの形してたし!!!




うずく心。
隠せない。




「ディズニーじゃない!?!?」




思わず口走ってしまう。





「あーね、そだねー。」けいよーの反応。

「オレ一回も行ったことないし」ジョーのぼやき。





なんて冷めてる輩なんでしょう。




そりゃ、あたいだってわかってるわ。
こんな低予算の旅で、ディズニーワールドなんか行けるわけないって。
それに旅の意味も違うし、
これはバケーションなんかじゃない。
人生を賭けた旅なんだ!!!
と、くじらばりに叫びたくなる気持ちもわかる。


がしかしだ。
やっぱり、やっぱりさ、、ディズニー、いいじゃんね。
行ったら行ったで、幸せな気持ちになるじゃんね。
魔法の国だからね。。


それに、別に今ここで車を停めて寄ってほしいとか
言ってるわけじゃないし。
ただ、、たださ、、。


気になっちゃうじゃんね!!!


軽くへこむ私なんか気にも留めずに、
前の二人はケラケラ笑い合っている。

ちっ。









目的地に着くと、駐車場がもう満杯。
空くまでしばらく待つことに。
それもそう、なんと今日は、何の因果かこの美術館の開館一周年記念!
アニバーサリーということで、
イベントもやっているらしい。
来るまで知らなかった私達は、そのタイミングに一気にテンションが上がる。

港のすぐ側に立つその美術館の庭には、
気持ちいい風が吹いていた。




DSC_8454.jpg




DSC_8455.jpg




DSC_8461.jpg
歪んだ時計でおなじみの




DSC_8462.jpg
七夕の短冊みたい







入館するなり、ジョーが興奮気味に喋り始める。
その高揚ぶりといったらもう子供のようだ。
ほんとにこういうアートが好きなんだろう。
私は、ジョーの喋るスピードがどんどん早まっていくので、
聴き取るのに精一杯になりながらも、
なんとか彼が感じた思いを汲み取ろうと必死だった。
もちろん自分自身でも視界から入ってくる情報をどう受け止め、
感情の中で動き回る言葉を拾い集めることに集中して、
ゆっくりじっくり観賞を始めた。




彼が奇才と評されるまでには、
やはり下積みの期間があって。
それはそれは美しいスチールを描いている。
よく観るような果物の絵だったり、草木や海の絵だったり。
いつからか、彼の奥深くに息づいている、
幼くして死んだ兄の存在が垣間見え始める。
人間の生死を感じるような描写、
時には性的だったりもした。
政治や国を皮肉るような表現、
はたまたどうにも言葉では表現できないような物体。
そういうものを描くようになる。




当たり前のことだけど、
やっぱり痛感した。
人の心を動かすほどの芸術を作るにあたって、
基礎は欠かせない、と。
ダリも美術学校でしっかりと基礎を学んでいるからこそ、
自由な発想や情熱を表現した時代や、
広告制作者として引っ張りだこだった時代や、
後年の宗教画制作の時代においても、
芯のぶれない、唯一無二の作品を創り上げることができたのだろう。

基礎は欠かせないんだ。







ショップには、VOGUEの表紙に使われた絵も飾ってあった。
それはとても女ゴコロをくすぐるもので、
中性的な感覚を持つ男性は芸術に強い、と思った。
女性よりも女性のツボを押さえているというか。
あの絵はちょっと欲しかったな。

外に出ると、もう5時半。
4時間近くも観賞していたことになる。
もう3人ともぐったりだった。
美術館って、ほんとにエネルギー使う場所。
きっと作者の情熱を受け取るにもパワーが必要で、
それを噛み砕くには時間もかかって。
でも、すごくいい刺激をもらった。




DSC_8468.jpg




DSC_8474.jpg




DSC_8471.jpg






ありがとう、サルバドール・ダリ。








オーランドに戻ると、
何も言わずジョーは自分の家へと向かった。
特にどうしようと決めていたわけじゃないけれど、
自然な流れで、

「うち寄ってかない?」的な。

そういう自然な運びがすごく心地良かった。

家にはジェイミーが居て、以前と同じく歓迎してくれた。
ほどなくしてグレッグが帰って来て、
これで全員集合。
ゆるい時間が流れる。




DSC_8484.jpg




DSC_8490.jpg




DSC_8487.jpg




DSC_8488.jpg




DSC_8513.jpg






「おなかすいてない?」


そう言ってグレッグがスイートポテトのグリルを作ってくれた。
そう、この家ではグレッグがシェフ。
ジョーもジェイミーも、彼の腕にあやかっている様子。





「僕のネズミ見る?」


そう言って、ジョーはペットのピーナッツ&ジェリーを
肩に乗っけて現れた。
ハムスターみたいなピーナッツとジェリー。
名前がまず可愛いくて思わず笑っちゃった。




DSC_8498_20120202121544.jpg







なにげなくグレッグがギターを弾き出した。
するとジェイミーがドラムを叩き出し、、
気が付けばセッションスタート。
周りを気にせず思う存分家の中で音楽を楽しめるのは、
さすが土地の広いアメリカならでは。

ご近所さんも何も、遠いから聞こえないもんね。




DSC_8521.jpg




DSC_8550.jpg




DSC_8524_20120202121718.jpg






スピーカーの音もいいし、
その部屋はまるで男の子の遊び道具がいっぱい詰まった空間のようで、
3人が本当に趣味の合う仲間なんだって伝わった。
シェアメイトって日本じゃなかなかない習慣だけど、
こんな素敵なセンスを持つ仲間とめぐり逢えたら、
毎日楽しいだろうなー。




DSC_8528.jpg
まだギターを初めて一ヶ月ちょっとだというのに、
信じられない腕前!!




DSC_8531.jpg




DSC_8526.jpg





むかーし昔、私もちょっとだけドラムをかじったことがあって。
ほんのちょっとだけ、ジェイミーのドラムを借りて叩かせてもらったり。
いつまででも居れるほど居心地の良い場所だったけど、
やっぱりそういうわけにもいかず。

帰り際、ジェイミーとグレッグが自分の撮った写真の裏に、
連絡先を書いて渡してくれた。
どちらの写真も、それぞれの個性が出ていて、
あー、こういう写真の使い方っていいなって。
やっぱ写真はプリントして見たいなって、改めて思った。




二人のあったかいホスピタリティーに甘えて、
アメリカの若者の暮らしを覗かせてもらうことができた。
いつの間にかアンチ・アメリカ気分は消えていた。
そりゃそうだ。
アメリカは大き過ぎて、その影響力もあり過ぎて、
あまりにもイメージがこびりついていた。
そのせいか私はどちらかというとアメリカよりもヨーロッパを好んでいたし、
旅においても、

「別にアメリカは興味ないし」

なんて言っていたくらい。
だけどそれは間違っていた。
やっぱり実際に触れなくちゃダメなんだ。

今まで持っていたアメリカのイメージは、
日本の中で流れる情報で備わっただけのもの。
ジョーやジェイミー、グレッグのような、
あったかくて繊細でセンスある若者が、
アメリカにはきっとたくさん居るんだろう。
まだ出会ってないだけでさ。




DSC_8532.jpg











全くイメージを持たずに触れる国も面白いけれど、
こびりついた旧いイメージを覆される国に触れるのも、
旅の醍醐味だと言える。



関連記事
スポンサーサイト


  • password
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackbackURL:http://jstyle623.blog129.fc2.com/tb.php/181-5058d1d9

プロフィール

junko

Author:junko
北の大地でお魚食べて育った少女が、
世界へ旅に出ます。

写真が好き。
でも人はもっと好き。

まだ見ぬ出会いを、笑顔を、そして
感動を求めて。

最新トラックバック

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。