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Kiwiとの出会い

Posted by junko on 31.2012 アメリカ USA   0 comments   0 trackback




2012.1.6




NYCからのバスを降り、
Linkという市内バスに乗ること約30分。
Orange Blossomという大きな道沿いに、
私達の宿はあった。
MOTELといった感じの宿で、部屋にキッチンもついている。
ベッドは大きいし、バスルームのアメニティもしっかり。
これで一人$17は安いと言えるだろう。
通り沿いにはセブンイレブン、ウェンディーズ、マクドナルド、
スターバックス、ケンタッキーフライドチキンなど、
いかにもアメリカンでおなじみの店がずらりと。





私達はここで一週間過ごす。
なぜ一都市にそんなに長く滞在するのか、
しかもオーランドという聞いたことあるようなないような街に、
というと、大事な理由があった。

我が相棒のカメラがに、問題が生じていたのだ。
レンズとボディのアジャスト部分が緩んで、
オートフォーカスも効かなくなっていた。
それでもNYCでは頑張っていたが、
今後のことを考えると、一刻も早く直す必要があった。

けれど、カメラは部品が揃わないと直せないし、
一日二日で直るとも限らない。
だから出来うる限り長い日にちを取って様子を見たかった。
さらに一週間後にマイアミからボリビアへ飛ぶ飛行機のチケットを
すでに予約してあったので、
なるべくマイアミに近い所で、というのが私達の希望。
だけど調べた結果マイアミはとにかく何をするにも高そう。
ならばマイアミよりもちょっと安くつくオーランドで、
というわけである。





白い息を吐きながら震えていたのがつい二日前だったとは思えないほど、
太陽が照りつけている。
何が違うって、木々の葉っぱが緑だよ!




SDIM0832.jpg





SDIM0834.jpg





DSC_8226.jpg







荷物をほどくなり私達は早速めぼしを付けていたカメラ屋に向かった。
市内バスを二回乗り継ぎ、一時間ほどかけて辿り着いた。
土地勘がまだ付いていない最初の頃は、
何をするにも遠く、時間がかかるように感じるものだ。

やっと辿り着いた!
と喜ぶのも束の間、
そこの店員さんはすっぱりと、
「うちで修理はやってないんです」



、、、落胆。



「でも、ここならやってくれるかも」



!!!



そう言って手渡された一枚のカード。

『Kiwi Camera Service』

そう書かれたこの店が、オーランドすべての思い出の場所となることを
その時の私達はまだ知る由もない。







店員さんから、「ここからほんの10分程度だから、近いよ!」
そう言われ、意気揚々と歩き出す。
しかし、進めど進めど目的のストリートは現れない。

不安になってその辺のセブンイレブンの店員に訊ねるが、
彼女も知らない。
彼女は店にいる客全員に聞こえるような声で、
「ねぇ!ケンタッキーストリート知ってる人いる?」
と聞いてくれたにも関わらず、
誰1人知らない。

彼女は「電話使っていいよ!」と快く言ってくれた。
このざっくばらんな感じがとても好きだ。
知らない人にも壁無く話しかけることができる。
これは市内バスの車内でもよく見かける風景だった。
運転手さんまで巻き込み、老若男女とにかく皆よく喋る。
さらに驚いたのが、徹底された譲り合い精神。
男性は女性に、若者はお年寄りに、
ごく自然と、しかし頻繁にこの譲り合いが車内で行われる。
私も何度か男性から席を申し出されたが、
見るとお年寄りの男性ではないか。
丁重にお断りして、そのあったかい気持に嬉しくなった。

日本でももちろん見かける風景ではあるが、
その頻度は逸脱していると感じた。





セブンイレブンの電話を借りてかけてみると、
残念なことに今日はもう外出してしまうとのこと。
少々切羽詰まった感じでカメラの品名や状態を話すと、

「OK、明日午前中においで!まずは見てみよう」

ということに。
わずかな道が拓けたような気がして、沈んでいた気持も上昇。
湖が多いオーランド。
湖畔を散歩しながら宿に戻った。





SDIM0840.jpg











翌日1月7日。
調べた結果、昨日の店員さんの「10分だよ!」は、
「車で10分」の意味だったことが判明。
さすが車社会、基準が車なんですね。

またもや市内バスを二回乗り継ぎ、
15分ほど歩いて、やっとケンタッキーストリートに出た。
郊外の住宅街といった雰囲気で、
とにかく広い道が続いている。
きょろきょろしながら歩いていると、
ある一つの家の玄関先に、人懐っこい笑顔の男性が手を振って招いてくれている。

「こっちこっち!おいで!僕はマイケル、よろしく!」

そう、ここがKiwi Camera Serviceだ。





早速カメラを手渡すと、
マイケルはそそくさと作業室に入り、カメラを分解し始めた。
パイロットが被るような耳の長い帽子と、
かわいいメガネをかけた彼は、
さっきまでの笑顔とは一転して、
真剣な眼差しで機材を扱う。
私は自分のカメラがこんなに分解された絵を見るのは初めてだったが、
不思議と不安感はなかった。


あっという間の出来事だった。

「試しに撮ってみて」

そう手渡されて撮ってみる。





完璧だ。
レンズの動きもフォーカスも、すべて元通り。



「ありがとう!!!本当にありがとう!!」



そこにはさっきの人懐っこい笑顔のマイケルが戻っていた。





DSC_8202_20120129213530.jpg





DSC_8203_20120129213529.jpg





DSC_8206_20120129213529.jpg







作業室を出ると、一人の女性がいた。
彼女の名はアレーナといって、マイケルの仕事のサポートをしているという。
私達が日本人観光客で、バスで1時間半ほどかけて、
よっぽど身内じゃないと知られないようなこの店に来ていることが
とても珍しかったらしい。
笑顔で歓迎してくれた。

さらにマイケルは、
「こっちこっち!」と私達を案内し始めた。
まずはギャラリー。
一面白壁のその部屋は、まだ制作途中ではあるが、
一般人が作品を展示するためのギャラリーとして貸し出す予定らしい。

そして暗室。
回転ドアをくぐると、そこには懐かしい薬品の匂い。
学生時代を思い出させる赤みを帯びた色のその暗室も、
一般人が写真を焼くのに貸し出しているらしい。

そしてガレージ。
見たこともないような工具がずらりと。
釣り道具や切り抜いた新聞記事、ユーモア溢れるオリジナルTシャツなんかも
飾ってある。
そのTシャツシリーズはいたくお気に入りらしく、
一枚一枚広げては私達に見せてくれる。




ふと気づくと、一人の男性が私達の側に居た。
彼はボビーといって、マイケルの友達。
しょっちゅう店に顔を出しているらしい。
大きく出っぱったおなかが可愛い、
子供のようなオジサンとでも言おうか。
とにかくなんだかわからないけど、可愛いのだ。







この場所が、この仕事が本当に好きなんだなぁと感じた。
案内しながら説明してくれるマイケルは、とにかく嬉しそう。
そんなマイケルの人柄に惹かれて、
私達もついつい長居して話し込んでしまった。

みんなで記念写真を撮りたいと申し出ると、
いいよ!とマイケル。
でもそっとアレーナが囁いてきた。

「普段、マイケルは人に撮られるのなるべく避けるのよ。
 今日は特別ね!」





DSC_8210.jpg






カメラが元通りに直ったことはもちろんのこと、
マイケルやアレーナ、ボビーが皆歓迎してくれて、
私はとてもこの場所が好きになった。
そして心から感謝した。





DSC_8211.jpg








帰り際、一台の車が駐車場に入ってきた。
車から降りてきた男性をマイケルがすぐに紹介してくれる。

「彼はジョー。僕の仕事を手伝ってくれてるんだ!」

そしてこのジョーが、私達に新たなオーランドの一面を見せてくれる、
とっても大事な友達となるのだった。





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プロフィール

junko

Author:junko
北の大地でお魚食べて育った少女が、
世界へ旅に出ます。

写真が好き。
でも人はもっと好き。

まだ見ぬ出会いを、笑顔を、そして
感動を求めて。

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