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ジェネレーションってやつは

Posted by junko on 19.2012 ブラジル Brazil   0 comments   0 trackback


2012年2月26日



朝の9時にPorto Alegreのバスターミナルに着き、
予約してあったホステルへ直行。
今日は日曜日で、近くの公園で大きなフリーマーケットがあるという。
せっかく来たんだし、疲れた体を叩き起こして早速出掛けてみる。





手作りのアクセサリーや洋服などがずらりと並ぶ。
自然と私の心も躍り出す。




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キレイな人




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漢字はほんと、どこの国でも人気だなー。
それにこの「霊気」って単語、他の国でもよく見かける。
人気ワードなんだろな。
まぁ「波乗り」はかなりレアだけど(笑)




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孫の手だー♬




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なんか見覚えのある物体がひらひら風に舞ってるなと思ったら、、
折り紙の鶴じゃんか。



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このご夫婦、旦那さんは日本人、奥さんはイタリア人、
けれど在住はブラジルというカップル。
日本文化が大好きな奥さんが、これらの鶴を折ってるという。
それはそれは綺麗で器用で、
私が数分立ち話している間にもどんどん売れていた。





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お洒落アクセサリー屋さん。
スカーフとかヘアバンドとか、やっぱそれぞれ国によってデザインも違うから、
いくつあっても欲しくなっちゃう。。
無制限に買い物できる世界旅とか、最高に楽しんだろなー!!





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キレイな公園だったな。



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もうちょっと観光してみようと思って、
できるだけ歩いて街を見ようとしたんだけど、
やっぱ地図の縮尺おかしっしょ。
全然辿り着かない、、、

え?あたし地図読めるよ?なんで?

今回ばかりは悔しくてなんとか自分でみつけてやると躍起になってた。
そんな私に声を掛けてくれたカップルが。

「Can I help you?」

ふぁ~!英語だぁ~!
久々英語で話しかけられて嬉しくなっちゃう。
ポルトガル語、かなり高い壁だったから、、



行きたい場所を告げると、
一緒にそこまで連れていってくれると言う。
日曜日のデートの最中なのに、ほんと親切。
しかも、「すぐそこだから」的な感じで歩き出したものの、
もうかれこれ30分近く歩いているような気がする。
地元ネタで言えば、ポスフールからジャスコまでの距離くらい。
そんな距離、一緒に歩いて連れて行ける?
もうねーほんとにねー、日本帰ったらたくさん旅人助けるぞー!!!




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親切すぎるカップル♡ありがとう!







夕陽が美しいと有名な川沿いに来た。
友達、カップル、家族連れ、たくさんの人が座ってその時を待っている。





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なんか、今回ばかりはどうにも寂しくなっちゃって、
最後まで夕陽を待てずにその場を去った。
寂しい時にいろいろ考え出すと嫌な想像も膨らんじゃうから、
動き続けてた方が良い。





帰りのバスを探しているうちに日も暮れた。
なんとなく、故郷の川沿いの景色に似ていた。


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ここの宿は、欧米人の若者の旅人が多くて新鮮な空気だった。
というか日本人以外の旅人とゆっくり話すのが久々だっただけなんだけど。
にしてもだよ。
出会う旅人みーんな若いこと。
けど、歳じゃないんだなぁ。みんなしっかりしてるんだ。
特にオランダから来ていた19歳の女の子二人組と話してた時、
まったく私は感心してしまった。

「今アナタにとってはヨーロッパに来る最高の時期ね。
 ユーロ弱いもの」

その後、自国の就職難について語ってくれた。
自分が19歳だったとき絶対そんなこと出来なかっただろう。
何考えてたっけなー19歳の頃って。
上京したてで、都会のスピードについていくのに必死だったっけ。
さんざん男の人にも泣かされたなぁ。




同室だったアルゼンチンの女の子が、
真っ赤な顔で興奮していた。
どうしたのかと聞くと、

「おととい寝た男の子がさっきキッチンで別の女にキスしてたのよ!
 別にお互い本気ってわけじゃなかったけど、私は結構気に入ってたし、、
 それに、たった二日前だよ!?二日で他の女の子と、、、もうサイテー!
 あーもうムカつく!!あの女殴ってやりたい!」


さすがー。
同じ宿で出会った人と、その宿で、、、若いなぁ。


「まぁまぁまぁ、それだけの男だったってことだよ。
 世の中にはもっともっといい人がたーくさんいるから。
 そんな男は忘れちゃいなさい!!」


そんな事言ったところで、彼女の怒りと悲しみは消えないのに。
歳とったなー私も。
すると冷静な表情でその子が一言。


「でも、私が怒るべきはその彼女じゃなくて、彼の方なのよね。
 わかってるの。彼女は別に悪くない。」



あ、やっぱ大人っすね。



 
 


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素晴らしきティーネージャー、まぶしっす。







翌日27日、夕方発のバスでアルゼンチンの首都ブエノスアイレスへ向かうため、
バスターミナルに居た。

何かのトラブルが発生したとかで、予定の2時間も遅れてバスは出発した。
それを待つ間、隣のベンチに座っていた老夫婦とお話した。

アルゼンチンのトゥクマンという町に住んでいて、
ブラジルを短期で旅行した帰りだと言う。
なんとおじいちゃん90歳、おばあちゃんは88歳!
なんていう若々しさ。
目なんかキラキラしていて、未だ好奇心に溢れているよう。

可愛かったのは、おばあちゃんの方がどうにも荷物を減らせないらしく、
大きなスーツケースが3つもあるうえに、
手持ちの荷物がこれまた大きいのが3つも4つもあって、
いつもおじいちゃんはそれに文句を言うんだけど、
結局はおばあちゃんの言いなりになっちゃってるみたい。
一体何を旅行に持ち歩くのか、、わからないけど、
女の人ってどこでも荷物多いもんだよね。




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二人を取り囲むのは全て彼らの荷物であります





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カバンに記されたおじいちゃんの名前。かわいいな。





遅れはしたけど無事バスも着き、いざブラジルにサヨナラ。
さぁ、次はアルゼンチンだ。




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人とは違うってことを望みながら

Posted by junko on 18.2012 ブラジル Brazil   0 comments   0 trackback

2012年2月25日


夜21:00にPuerto Alegre行きのバスに乗った。
車内はすいている。
隣の席にまさか乗客があるなんて想像もしないほど、すいている。

だから、出発間近になって、
一人の男性が私に何かを訴えるような視線で横に立っているのを認識しながらも、
彼が隣の席に座る乗客だと理解するまでに少し時間がかかった。

急いで私が隣の席に置いていた荷物をよけると、
ニコニコしながら彼は座るなり、唐突に喋り始めた。
もちろんポルトガル語はわからないし、
むしろ早口、
いや早口というか、、、どうも話し方が変わっているような、、、
そうか、彼は吃り癖があるようだ。
それに加えて私がいくらポカンとした顔をしていても、
彼は気に留めることなくノンストップで喋り続ける。

かろうじて聴き取れた、スペイン語に似ている単語を汲み取って、
私が日本人であり、南米を旅しているという事は伝わったようだ。
ふと彼が手に持っていたポップコーンを差し出してきた。

「はい。食べる?」

そんな感じで。

実は弓場農場を離れてからというもの、
ちゃんとしたご飯を食べてないせいもあってか、
最高潮におなかの調子が悪い。
恐るべしバランスの取れた野菜中心の生活。
今日も朝フルーツを食べたきり何もおなかに入れていなかったから、
すごく空腹だった。

目の前で、いい匂いを醸し出しているポップコーンを私は迷わずほおばった。
あまりにも私が勢い良く食べたからだろうか、
しまいには残りの全部をくれた。






10時を過ぎ、車内の消灯が消えた。
しかし彼はすぐに読書灯をつけた。
そして自分のIDカードを財布から取り出し、生年月日の部分を指差しながら、

「僕はジョゼ。27歳」

と言った。
だから私も、

「私はジュンコ。30歳」

と答えた。
唯一、言葉のキャッチボールが成り立った会話だった。
あとはほとんどが聴き取れず、
頑張って理解しようとする行為にも疲れ始め、
彼に背を向ける感じで窓に目をやった。

でも容赦なく彼は私の肩を叩いては、色々と話しかけてくる。
私は対応が雑にならないよう極力努力しつつも、
ついにこの一言を放ってしまった。

「寝るね。おやすみ」

そして愛二から借りているiPodのイヤフォンをさし、
ブランケットを顔の近くまで掛け、
目をつむった。




その直後だ。
またもや肩を叩かれた。
iPodを指さして、今何時だと聞いてくる。
私は液晶に出ている時間の数字を見せて、すぐにまた目をつむった。

うとうとし始めた頃、バスが停車した。
遠くなる意識の中、「あぁ、ただの休憩なんだな」と認識し、
そのまま眠り続けようとしていると、彼が肩を叩いた。
さすがに私もちょっとめんどくさそうに起きる。
すると、

「おなかはすいてないか?」と。

全然平気、そう冷たく答えると、また背を向けた。
どうしてこんなにすいている車内で私達だけ隣り合わせで並んでいるんだろうか。
だんだん疑問がわいてくる。
もしかして彼、本当は別の席なんじゃないか?とか。

不毛な考えを吹き飛ばし、また目をつむるも、
すぐさまこれが来た。

「今何時?」






はぁ、、、なんだか厄介な人の隣になっちゃったな。
啓陽が居てくれたら、こんなこと無かったのにな。
急に心寂しくなる。

だけど、悪い人じゃなさそうなのはたしか。
なんていうか、すごく子供のような瞳をしているっていうか、
にごっていない、瞳が。
どんなに私が理解できずにいても、時には無視しても、
彼は穏やかな表情ひとつ変えない。
あくまでも私は彼の言動にマイナスな感情を抱かないように、
いや、抱きたくないと思った。





深夜の間も二度ほどバスが休憩のために停車し、
その度に彼に起こされたけど、
私はものすごい集中力ですぐ再び眠りにつくことができた。

朝起きると、手に持っていたはずのiPodが無い。
イヤフォンは首に巻き付いたまんま、本体だけが消えている。
ボリビアのラパスでiPhoneを盗まれてから、
盗難には気をつけていたはずなのに、また!?
しかもこのiPodは、愛二の物だ。
それを盗まれただなんて、絶対あってはならないこと。
身の回りをくまなく探すも、見つからない。
隣の男性はというと、スヤスヤ気持ち良さそうに眠っている。

まさか、彼が、、、

いや、まさかね。
いや、でも、、、
一瞬でも疑いの心を持つと、
その思いは消されるどころか、大きくなる一方で。

今度は逆に私が彼を起こしてしまった。

「iPodが無いんだけど、、」

彼は眠気眼で座席の下をのぞいてくれた。
私も一緒になってのぞく。すると、、、



ほぼ私の後ろの座席の真下に光る物体。
やっぱりそれが探していたものだった。
私は本当に、本当に恥ずかしくなった。
ちょっとでもこの男性を疑った自分を恥じた。

彼はそんな私の戸惑いを知ってか知らずか、
何事もなかったようにまた目をつむっていた。

ほどなくしてバスは目的地に到着し、
荷物を降ろされるのを待っていると、
彼は意外にもシンプルに、

「良い旅を」

そう言って笑顔で去っていった。






普通って何だろう。
変わってるって、何だろう。

普通=良い
変わってる=悪い

そんな記号は存在しないのに。




とにかく私は彼に謝りたい。
そして、ありがとうと伝えたい。



感化された感性と感情 (1/3の純情な感情とは違うのさ)

Posted by junko on 17.2012 ブラジル Brazil   0 comments   0 trackback


2012年2月25日


クリチバ観光、まず絶対に観てみたかったオスカー・ニューメイヤー美術館へ。
ブラジルが誇る名建築家だ。
地図を頼りに向かうも、全然辿り着かない。
あれ?なんかこの地図の縮尺おかしくない?
と、地図のせいにし始めた頃、
しびれを切らせて通行人に聞いてみた。

ダニエルと名乗ったその男性は、
美術館まで案内してくれるという。

「すぐそこだから」

そう言って、だけど何やら携帯電話で話している様子を見ると、
どうやら仕事前で、同僚に少し遅れる旨を報告しているみたい。

「悪いからいいよ!もう大丈夫だし。一人で行けるよ!」

そう言って断るも、

「全然平気だよ。大丈夫!」

あぁ、、懐かしいこの感じ。
一昨年のヨーロッパを思い出すなぁ。
すぐ人に聞いちゃう私とは逆に、ギリギリまで自分で辿り着こうとする啓陽だから、
こういう通行人とのやり取りは久々だった。





Eyeー目の形をした建造物が、普通の街並に突如現れた。
これだ!
そのデカさにまず、感嘆。




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ダニエルに熱を込めて御礼をすると、

「じゃねーん」

と、彼はあっけなく行ってしまった。
なんていう自然体。




コンテンポラリーアートを観賞するのも久々だった。
ベージュや茶のグラデーションが美しく、かつ強さも感じる絵に惹かれた。
いつか自分の家を持てたなら、
リビングのど真ん中に絵を飾ってみたい。
そう思うようになったのはごく最近だ。

そういえば、今はもう無き私の生まれた家にも、
いくつか絵が飾ってあったような気がする。
あれは誰の絵だったんだろう。
誰が買ったんだろう。
そしてあの絵は今どこに行ったんだろう。




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すごく好きな感じ





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世界地図をさかさまに見てみよう




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“ 整然としたアングルには惹かれない
人間によって作り出された堅い直線も同様だ
私が惹かれるのは、
自由で肉感的な曲線だ
故郷の山、しなやかな川の流れ、空の雲、
そして愛された女性の体が持つ曲線
この世界は曲線によってつくられている”









Antanas Sutkusというリトアニア出身の写真家の展示を観た。
一般の人々への愛があふれる視点、
そして間違いなく、フィルム写真。
量産的で便利なデジタルとは違う。

もうしばらくフィルムで写真を撮っていないなぁ。
ていうか私、フィルムで撮れるんだろうか?
急に自分の撮っている写真が無意味に感じ始める。
決まったアングル、決まった色合い、
正直それなりのカメラがあれば誰でも撮れてしまう写真のような気がして、
自信を失う。
そもそもはなから自信なんて無いのに。

だけど同時に、もっと撮ろうと思った。
もっともっと、いっぱい撮りたい。
誰かの心をわし掴みにするようなアングル、表情、瞬間を捉えたい。
そんな思いで美術館を後にする。






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外に出ると、"Eye"が空を映していた




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街に出るけど、旧市街と呼ばれる観光エリアはやっぱり心が動かない。
あとから綺麗に造り足したような街の雰囲気は、
見慣れてしまったせいなのか?
そうかと思えば、路上で手作りアクセサリーを売る男性が、
雰囲気も良くて撮りたい欲望が生まれるも、
別に買ってもないのにレンズを向けることに躊躇してその場を去る。

一昨年のあの勢いはどこへ行ったのだろう?
もっともっと私は、臆せず積極的にシャッターを切っていたはずだ。

首からカメラをぶら下げて歩けない事も、
起動力に欠けるせいで、撮りたい欲望を半減させる原因の一つかもしれない。
あまりにも南米の治安の悪さを話に聞くせいで、
ビビってしまっている、
いちいちリュックの紐を解いてカメラを取り出すその行為が、
未だ苦痛に感じてしまう。
仕方のないことなのに、、、

だけど。
だけど原因はきっとそれだけじゃない。
ていうよりは、そっちに原因をなすり付けたがっているだけかも。
本当の理由は、ただ怖がってる。
自分の能力の低さに対面することを。





どうにかしなければ。
そんなことを考えながら歩いていると、
ふと、銅像によじ登る子供達を見つけた。
よじ登られている銅像がなんだか滑稽で、
思わずカメラを取り出す。
そう、無意識に。

どこの国でも、子供達には言い易い。

「写真、撮ってもいい?」

彼女らも笑顔で

「いいよ!」





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「あ、あの、、」





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「ま、前が、、」





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「あーやっと解放された」





言葉が解らない私に、あきらめずに話しかけてくれる。
スペイン語なら少しはできると思っていたけど、
それに似ていると言われるポルトガル語は、
私にとっては全くの別物だ。
それでもなんとか、身振り手振りのボディラングエイジで理解しようと続ける。
私があきらめない限り、
相手もあきらめない。
理解しようとする相手が目の前に居たら、理解させようと努力するもんだ。




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今度は道路標識に登り出す子供たち





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この表情、もはやただ者ではない





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「ちょっと姉チャン見せたれや!」





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「ほっ」




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「ほっ」




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「ほっ」




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言っておくが合成ではありません





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ほんと凄いよ、将来体操選手になれるよ





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「オレちょっと疲れたぜ」





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「何言ってんのよ年下のくせに」





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シスターズこらぼれーしょん





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「やっぱ負けてらんねー」





彼女達はそのまましばらく一緒に歩いてついてきた。
本当に、本当になんて、可愛いんだろう。
この世界は子供達によって救われているような気さえしてきた。




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たしかに旅人にとってコミュニケーションをとり易いのは子供かお年寄り。
そりゃそうだ、こんなブラジルのような進んだ社会ならなおのこと。
例によって子供達に励まされた私は、
宿への帰り道、スケボーで遊ぶ若者にもレンズを向けた。




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今からこんなに可愛くて将来どんなにか男の子を悩ませることでしょう




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ありきたりじゃない、
誰にでも撮れない写真を撮る為に。
やっぱりこの欲望を失っちゃいけない。
試す。
あきらめずに続ける。
怖がらないで。








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交差した人

Posted by junko on 16.2012 ブラジル Brazil   1 comments   0 trackback



久し振りに一人になった。
一人で荷物を背負い、
一人で歩いて、
一人でメトロに乗り、
一人でATMからお金をおろして、
一人でチケットを買い、
一人でバスに乗った。

なんだ、やれば出来るじゃんね。
すっかり啓陽に甘えきっていたと思っていたけど、ちょっとだけ自信が舞い戻った。





彼らは『山の男』になる。
もうそれは揺るぎない決心で、情熱で、欲なんだ。

“ 女の入れない領域 ”
そんなものがこの世には、ある。
全ては共有できない。
でも全てを共有することだけが、共に生きていくという事じゃない。

今の私にできること、それはこの一人の時間を心配かけずに過ごしつつ、
彼らの無事を祈り、応援するだけ。
大丈夫、きっと登頂の果てに、帰って来る。










『クリチバ』

その都市の名前は、自分の名字も含まれているというのもそうだけど、
それだけじゃなく記憶に深く残る理由がある。

昔、付き合っていた男性(なぜか「元カレ」という単語にすごく抵抗を感じてしまうのは私だけかなぁ)
二学年下だった彼が、大学の卒業旅行でブラジルに行った時期、
私は東京での生活に別れを告げて、実家へ戻ったばかりだった。
大好きだった東京での仕事、暮らし、友達、そして彼の元を離れてまで、
故郷へ帰る理由がそこには在った。

色んな感情が入り交じっていた頃、
彼から何枚かのポストカードが届いた。
それは全てブラジルからのもので、
その中でもひときわ心に残ったのが、クリチバからのものだった。

手紙を書くとき。
その間ずっと、それを送る相手のことを考え、想いをはせる。
だからこそ時間もかかるけど、心が込められているように感じるんだろう。
クリチバから届いたポストカードには、そんな彼の想いが詰まっていた。






その彼からつい先日、婚約したとの報告をもらった。
別れてからも、お互い大事な節目には連絡をしようと決めていたけれど、
いざそれに直面すると、正直やっぱり驚いたし、胸がきゅーーーーーーってなったりもした。
だけどそれよりもはるかに強く、祝福の気持ちが溢れた。

「幸せになってほしい」
そう心から願える相手からの、直々の報告。
やっぱり嬉しかった。






そんなクリチバに今、私は居る。
あれからいくつもの月日が経って、たくさんの選択の果てに、ここに立っている。
一度は交差した人が進んだ道とは、別々の道を歩いている。
心はとても穏やかで、向き合っているのは現実で、
見据えているのはやっぱり、未来しかない。

「昔の男が結婚する」なんて、きっとたくさんの、
そうたくさんの独身女性が経験していることなんだろう。
ちょっとの切なさも愛しく思えるってことは、
少しは大人になった証拠かな。

彼への祝福の思いをここ、クリチバに捧げよう。
本当に、本当におめでとう。





一人発ち

Posted by junko on 15.2012 ブラジル Brazil   0 comments   0 trackback



2012年2月24日



サンパウロの次の目的地。
それを決めることが、最大の難関だった。
何故なら私は、或る一つの事を受け入れなければならなかったから。
その事というのが、すごくすごく、受け入れ難いものだったから。






時はさかのぼって再び弓場農場でのある日。
私達はいつものように食堂で昼食を取っていた。
目の前にはタクヤとタイヘイも居た。

タイヘイは前歯が一本欠けていた。
それを自分でもネタにしてたから、周りもよくイジっていた。
私もそう。
その前歯を失う瞬間のエピソードを聞くまでは、、、


「この歯、山の上で抜けたんスよ、、」


彼の言う山というのは、南米最高峰と呼ばれる『アコンカグア』
アンデス山脈の中でも飛び抜けて高い、標高6,962mの山だ。
アルゼンチンのメンドゥーサ州立公園に位置する。
今年の1月、タイヘイはそれに登った。
しかも登頂した。
しかも1人で。

それがもーーーーーの凄いことなんだと認識するのは、
この話を聞いてから一ヶ月後のこと。






もともと登山が好きな彼は、今回の旅で何度か山に登っている。
ボリビアではワイナポトシというこれまた厳しさで有名な山に登った。
標高が高い山では高山病がとにかく怖い。
頭痛、吐き気に襲われて何もできなくなってしまう。
だから彼は高度慣れするために、
標高3,650mのラパスで、しかも坂道の多いこの街で、
毎朝ジョギングして身体を調整していた。

それぐらい登山に照準を合わせ、
訓練や準備をしてきた彼でさえ、登頂は本当に大変なものだったという
『アコンカグア』という山。
なぜそこで前歯が抜けたのかは今でも謎だ。
まぁ、それぐらい体の全細胞が弱ってしまうのだろう。
なんせ標高約7,000m。
想像もできない世界だ。

そんなタイヘイの山ばなしに、愛二と啓陽が食いついた。
嫌な予感がした。









啓陽と今までの互いの旅の話をする時、
必ずといっていいほど出てくる話題がある。
ネパールはアンナプルナという山でのトレッキングだ。
2年前の5月、啓陽と愛二は共にネパールを旅していた。
二人にとって初めてのトレッキングは、
標高4,150mのベースキャンプまでのものだったけど、
それはそれは苦しくも厳しいものだったらしい。
けれどそのぶん達成感は大きく、深く記憶に刻まれている。

特に山の上から見た朝日の美しさは凄かった。
写真で見せてもらっても本当に素敵なものだから、
実際に自分の目で体感したならばもっとだ。







まさかここ弓場農場でそんなネパールの山を思い出させる話に出会うとは、
もちろん彼らも想像していなかったこと。
けれどちょうどその頃、啓陽が読んでいた本があった。
植村直己の『青春を山にかけて』
まさに山尽くしである。
何か目に見えない力で、山に引き寄せられている気がした。

タイヘイの話を前のめりになって聞いた後、
愛二と啓陽は軽く興奮していた。
その興奮はやがて好奇心へと変わり、
『アコンカグア』という未知の世界を想像しては、
二人で盛り上がっていた。




、、、私以外。







初めは冗談かと思ってたけど、
その日以来彼らが何度もタイヘイの話を聞く態度で、本気だってすぐにわかった。
それに啓陽は、一度やってみたいと思ったらとことんやらないと気がすまない性格なことも知ってる。
この旅は彼にとって、そういうもんだってことも。

「好奇心をすべて行動に移す」

それがこの、人生の大事な時期を賭けた彼の旅だ。






日を追うにつれ、じわじわとゆっくり、でも確実に、
彼らがアコンカグアへの挑戦に気持ちを固めているのが伝わって来た。
だけどどうしても私には、勢いだけで進んでるとしか思えなかった。
だって突然すぎるから。
今までその存在さえ知らなかったアコンカグアという山に、
特に登山経験を重ねてきたわけでもなく、
高度馴化するための訓練をしたわけでもなく、
いきなり挑戦するなんて。

無謀すぎる。

ちょっとネパールでトレッキングがうまくいったからって、
南米最高峰なんて呼ばれるくらいの高レベルの山に挑戦するなんて、
甘いんじゃないか?

そんな風にも思えた。

もちろん彼らだって立派な大人だから、
命の危険を顧みてまで無謀なことはしないはず。
しっかり下調べもしていくはず。
だけど、山って怖いって聞くし。
天候の変化は激しくて、予期せぬ事態だって起こりうる。
そんな時、プロの知識があるわけでもない彼らが、
独断で行動して果たして良い結果になるだろうか?
私が山について知らな過ぎるからこんな風に思うんだろうか?





私の頭ん中は悪いことばかり廻っていた。
心配、不安、疑問、、、
それを口に出すともう堂々巡りで、
啓陽や愛二もまだ答えられないことが多過ぎた。
ただ一つ、挑戦するという揺るがない覚悟を除いては。

可能性を潰すことはしたくなかった。
好奇心を尊重したかった。
「行かないで」とは、言えなかった。




だから私は受け入れることにした。
そう思えるまでに時間はかかったけども、
応援することに決めた。
決めたからにはもう、前に進むしかない。

彼らが山に登るのに必要な期間は約二週間。
アルゼンチンのメンドゥーサという町を拠点にして、
そこで登山に必要な道具をレンタルする。

その間、じゃあ私はどうしようか?
弓場農場へ戻って、もっと深く自給自足について学ばせてもらおうか?
それともパタゴニアあたりまで下って、私は私でトレッキングしようかしら?

ひとまず私は、ブラジルの他の町も見てみようと思う。
リオとサンパウロだけじゃなく、南の方の町。
その後、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスでゆっくりしながら、
彼らの帰りを待とう。







3人がサンパウロを発つ日は2月24日と決まった。
彼らがアコンカグアに登るのに、もうあまり猶予はなかった。
何故なら寒くなり過ぎると、雪も積もって登れなくなってしまうから。
タイヘイが挑戦した1月がベストシーズンで、
3月はもうギリギリなのだ。

愛二と啓陽はサンパウロからプエルトイグアス経由でメンドゥーサへ。
私はクリチバという町へ行く。









出発の朝、私の方が早いバスなので、先に発つことに。
まさか二人に見送られる日が来るなんて、
まったくもって変な感じ。


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言いたいことはいっぱいあったけど、
こういう時ってほんとダメだ、何にも喋れなかった。

ハグされて泣きそうになるのをなんとかこらえたら、
こんな顔しかできんかった。




「そいじゃまたね。行ってきます!!」




そんな言葉で自分をあおって、一歩踏み出す。
久し振りの一人旅。

そう、私は一人発ちした。






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プロフィール

junko

Author:junko
北の大地でお魚食べて育った少女が、
世界へ旅に出ます。

写真が好き。
でも人はもっと好き。

まだ見ぬ出会いを、笑顔を、そして
感動を求めて。

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